日本近代150年の歴史を読み直す 子安宣邦 作品社イシンテキキンダイノゲンソウ コヤスノブクニ 発行年月：2020年09月19日 予約締切日：2020年08月27日 ページ数：304p サイズ：単行本 ISBN：9784861828232 子安宣邦（コヤスノブクニ） 1933年生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科（倫理学専攻）修了。文学博士。大阪大学名誉教授。日本思想史学会元会長。著作は韓国・台湾・中国で翻訳され、多くの読者を得ている。現在、中国で作品集が刊行中である。また東京・大阪で市民のための思想史講座を開催している（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 序　明治維新とは何であったのか／第1部　「維新」的近代は何を忘れ、何を失ったか／第2部　国家という問題ー国体論的日本の創成／第3部　民権的国家の制作意志とその漢文的表現／第4部　明治の終焉と二つの文学的事件／第5部　近代日本にとっての他者「シナ」／第6部　天皇の戦前と戦後ーその本質的意義に変わりはない 横井小楠、鈴木雅之、石田梅岩、津田左右吉、戦没学生たち…、忘れられ、抹殺されてきた一群の思想的血脈があった。その思想を紐解き、「近代化」論に一石を投じる日本思想史の第一人者による歴史の読み直し。はたして、“明治維新”は、近代日本の“正しい”始まりなのか？戦後75年を経て、コロナ禍の中で問う、もうひとつの“日本の思想”。 本 人文・思想・社会 哲学・思想 東洋思想

ブックガイドシリーズ基本の30冊 子安宣邦 人文書院ニホン シソウシ コヤス,ノブクニ 発行年月：2011年08月 ページ数：194p サイズ：全集・双書 ISBN：9784409001059 子安宣邦（コヤスノブクニ） 1933年生。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。大阪大学名誉教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 日本／古代（網野善彦『日本論の視座』／山尾幸久『日本国家の形成』　ほか）／中世（高取正男『神道の成立』／黒田俊雄『寺社勢力』　ほか）／近世（阿部吉雄『日本朱子学と朝鮮』／野口武彦『江戸の歴史家』　ほか）／近代／現代（大川周明『日本精神研究』／相良亨『日本人の伝統的倫理観』　ほか） 「日本」という枠組みを問い直し、思考を触発し続ける30冊。 本 人文・思想・社会 哲学・思想 東洋思想

子安宣邦 青土社キンダイ ノ チョウコク トワ ナニカ コヤス,ノブクニ 発行年月：2008年06月 ページ数：277p サイズ：単行本 ISBN：9784791764105 子安宣邦（コヤスノブクニ） 日本思想史。1933年川崎生まれ。東京大学文学部卒業、東京大学大学院博士課程（倫理学）修了。大阪大学名誉教授。日本思想史学会元会長（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 「近代の超克」論の序章ー昭和イデオロギー批判／1（なぜ「近代」とその超克なのかー「近代の超克」と三つの座談会／中国の戦争の事実に誰が正面したかー座談会「大陸政策十年の検討」／「世界史の哲学」の時ー座談会「世界史的立場と日本」／詩は世界秩序を変革するー日本浪曼派と文学的叛乱）／2（東亜と「日本的平和」の構想ー帝国の冀求は東亜永遠の安定にあり／宣戦になぜかくも感動したのかー「支那事変」と「大東亜戦争」との間／たとえ戦争が無償に終わってもー保田與重郎の戦時と戦後）／3（日本近代批判と「ドレイ論」的視座ー竹内好と二つの魯迅／「近代の超克」と戦争の二重性ー竹内好と「永久戦争」の理念／アジア主義という近代日本の対抗軸ー日本近代史と戦争の二重性／アジアによる超克とは何かー「方法としてのアジア」をめぐって） 「東アジア共同体」構想が浮上するなか、いまふたたび「近代の超克」が呼び戻されようとしている。侵略と解放が無自覚に混同されたまま戦われた戦争に追随した、昭和の思想的難題。その実態と核心は何だったのか？竹内好、三木清、小林秀雄、保田與重郎らの言説を批判的に読み解き、アジアにおける反戦平和の思想へ向けて、新たな扉を押しひらく。 本 人文・思想・社会 哲学・思想 東洋思想

『弁名』を読む 子安宣邦 岩波書店ソライガク コウギ コヤス,ノブクニ 発行年月：2008年07月 ページ数：193p サイズ：単行本 ISBN：9784000237192 子安宣邦（コヤスノブクニ） 1933年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。大阪大学名誉教授。思想史・倫理学専攻（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 徂徠学のために／命名と制作／道とは統名である／人間社会の構成論／天下安民の大徳／聖人の叡智と人の知／聖人とは制作者である／礼＝物による教化の道／徂徠の政治的思惟と孝弟忠信／超越的神格「天」の成立／徂徠鬼神論と鬼神祭祀論／性は生の質なり 荻生徂徠は、個人の内面的道徳論を超えて、人間社会全体への視点をもった思想家である。その思想の根底には中国古代の先王の「道」がある。主著『弁名』は、先王が人間社会形成のために命名したことばを探究する日本思想史上稀有な社会哲学書である。『弁名』の重要な部分を書き下し文と現代語訳で提示し、評釈を付して思想の核心に導く徂徠学入門書。 本 人文・思想・社会 哲学・思想 東洋思想

「高天原神話」を解読する 子安宣邦 作品社コジキコウギ コヤスノブクニ 発行年月：2022年02月24日 予約締切日：2022年01月19日 ページ数：208p サイズ：単行本 ISBN：9784861828850 子安宣邦（コヤスノブクニ） 1933年生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科（倫理学専攻）修了。文学博士。大阪大学名誉教授。日本思想史学会元会長。著作は韓国・台湾・中国で翻訳され、多くの読者を得ている。現在、中国で作品集が刊行中である。東京・大阪で市民のための思想史講座を開催している（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 古事記序／創世の神々／神世七代／伊邪那岐・伊邪那美二神／大八島国の生成／神々の生成／火神被殺／黄泉国／禊ぎと神々の化生／三貴子の分治／天照大御神と須佐之男命・須佐之男命の昇天／天照大神と須佐之男命・二神の誓約／須佐之男命の勝さび／天の石屋戸 本書は、『古事記』上巻の天つ神の成立から須佐之男命の追放に至る「高天原神話」の諸章に焦点をあわせる。宣長の『古事記伝』をはじめ、次田潤、倉野憲司、西郷信綱、西宮一民らの従来の国文・国語学者の代表的「古事記注釈」を参照、それら諸注の批判的解読作業（評釈）を通じて、思想史家が読みこむ画期的読解。 本 人文・思想・社会 文学 古典文学

子安宣邦 青土社ニホンジン ワ チュウゴク オ ドウ カタッテキタカ コヤス,ノブクニ 発行年月：2012年12月 ページ数：342p サイズ：単行本 ISBN：9784791766765 子安宣邦（コヤスノブクニ） 日本思想史。1933年川崎生まれ。東京大学文学部卒業、東京大学大学院博士課程（倫理学）修了。大阪大学名誉教授。日本思想史学会元会長（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 北一輝は辛亥革命をどのように見たかー北一輝『支那革命外史』を読む　その1／国民的自衛の本能的発奮なりー北一輝『支那革命外史』を読む　その2／誰が「支那人に代って支那の為めに考える」のかー内藤湖南『支那論』を読む　その1／湖南は何を予測し、予測しなかったかー内藤湖南『支那論』を読む　その2／橘樸を読むとは何かー橘樸『支那社会研究』を読む　その1／中国は社会革命の波間に漂うているー橘樸『支那社会研究』を読む　その2／橘樸における“満州”とは何かー橘樸「満州事変と私の方向転換」を読む／“事変”転換への戦闘的知性の証言ー尾崎秀実「東亜協同体」論を読む／昭和“事変＝戦争”期における「東洋的社会」の構成ー森谷克己「東洋的社会の理論」を読む／中国における“村落共同体”の読み出しー平野義太郎『大アジア主義の歴史的基礎』を読む／日中戦争と文学という証言ー石川達三『いきてゐる兵隊』／火野葦平『麦と兵隊』を読む／憧憬すべくして憧憬された中国革命ー竹内好『現代中国論』を読む／文学的な、余りに文学的な“毛沢東”ー竹内好「評伝毛沢東」を読む／“文革”を終えないという錯誤の言説ー加々美光行『逆説としての中国革命』を読む／現代中国の歴史的な弁証論ー溝口雄三『方法としての中国』『中国の衝撃』を読む 北一輝、内藤湖南から橘樸、尾崎秀実、竹内好、溝口雄三まで、明治末から戦争の時代をへて現代にいたる代表的な中国論を精緻に検証。アジア主義、東亜協同体論、毛沢東主義、文化大革命、改革開放などさまざまな時代状況と論点を掘り下げ、きたるべき対話と理解のための試金石とする思想史的読解。 本 人文・思想・社会 歴史 世界史 人文・思想・社会 政治

もう一つの「近代の超克」 子安宣邦 青土社ワツジ リンリガク オ ヨム コヤス,ノブクニ 発行年月：2010年08月 ページ数：310p サイズ：単行本 ISBN：9784791765669 子安宣邦（コヤスノブクニ） 日本思想史。1993年川崎生まれ。東京大学文学部卒業、東京大学大学院博士課程（倫理学）修了。大阪大学名誉教授。日本思想史学会元会長（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） なぜいま和辻倫理学なのかー和辻倫理学と昭和の刻印／和辻は倫理学を作り直すー既知の倫理学とは何か／マルクスからの始まりー和辻倫理学の隠された出発／昭和のわれわれの倫理学へー和辻倫理学の再出発／「倫理」という言葉と解釈学ー和辻におけるハイデガー／人の肉体は物体化・個別化されるかー個人殺しの物語／人間共同体という倫理学の語りー和辻におけるヘーゲルとは何か／なぜ二人共同体から始まるのかー「公共性の欠如態」としての共同体／経済社会をどう読み直すかートロブリアンド島からの視点／和辻に「市民社会」はない「町人根性」と資本主義の精神／「民族」を語り出すことー和辻における「偶像」の再興／文化共同体としての民族とはー“文化”を“民族”で語ってしまうこと／死ぬことができる「国家」の提示ー和辻はここで終えねばならなかった／国破れて山河はあるかー和辻国家論の戦後／和『倫理学』はいかに完結したかー和辻倫理学の戦後 昭和日本最大の思想的事件日本的学知の頂点にそびえる和辻哲郎畢生の代表作『倫理学』。昭和の戦争をまたいで刊行されたこの大著に、いかなる思想的事件がはらまれていたのか？敗戦後ほどこされた「修正」を検証し浮かびあがってきた刻印とは？西欧近代に渾身で応答しようとした思想的営為の栄光と挫折を、われらの課題として批判的に読み解く。 本 人文・思想・社会 哲学・思想 東洋思想

幸徳・大杉・河上・津田、そして和辻・大川 子安宣邦 藤原書店タイショウヲヨミナオス コヤスノブクニ 発行年月：2016年04月22日 ページ数：260p サイズ：単行本 ISBN：9784865780680 子安宣邦（コヤスノブクニ） 1933年川崎市生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学大学院博士課程（倫理学専攻）修了。文学博士。大阪大学名誉教授、日本思想史学会元会長（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） なぜいま大正なのか／「大逆事件」とは何であったのかー田中伸尚『大逆事件ー死と生の群像』を読む／「大逆事件」その物語と証言／幸徳秋水とアナーキズムー「直接行動論」とは何か／大杉栄と“無類の思想”ーいま大杉を読むこと／大杉栄と二つの批判的先見性／河上は“貧乏”を再発見したかー河上肇『貧乏物語』を読む／河上は『貧乏物語』をどう廃棄したのかー河上肇『第二貧乏物語』を読む／“貧困・格差”論と「資本主義」の読み方／「神代史」は「作り物語」であるー津田左右吉『神代史の研究』を読む／津田「神代史」研究と“脱神話化”の意味ー津田左右吉『神代史の研究』再読／和辻哲郎と『古事記』の復興ー和辻「日本古代文化」論と津田批判／大川周明「日本精神」の呼び出しー大川周明『日本文明史』を読む なぜ「大正」を今、読み直さなければならないか？幸徳秋水・大杉栄の抹殺、河上肇『貧乏物語』と貧困・格差論、津田左右吉の「神代史」史料批判と和辻哲郎による『古事記』復興、大川周明による「日本精神」の呼び出しから、戦争へとつながる国家権力の暴走が大正時代にすでに兆していたことを読み解く。 本 人文・思想・社会 歴史 日本史

神と祭祀のディスクール 子安宣邦 白澤社 現代書館キシンロン コヤス,ノブクニ 発行年月：2002年11月 ページ数：219p サイズ：単行本 ISBN：9784768479032 子安宣邦（コヤスノブクニ） 1933年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科（倫理学専攻）修了。大阪大学名誉教授、筑波女子大学教授。思想史・文化理論専攻（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 新版序　鬼神はどこに住むのか／旧版序　「鬼神」のディスクール／1　「鬼神」と「人情」／2　「有鬼」と「無鬼」とー鬼神と徂徠のアルケオロジー／3　「陰陽の鬼神」と「祭祀の鬼神」／4　朱子「鬼神論」の注解／5　「鬼神」を解釈する言説ー朱子「鬼神論」の言説的構成／6　「鬼神」と「理」ー三宅尚斎の「祭祀来格説」をめぐって 伊藤仁斎、山崎闇斎、荻生徂徠、新井白石、平田篤胤ら近世日本の知識人が展開した神と祭祀にかかわる言説「鬼神論」。それは神的存在の有無をめぐる議論を超えて、神と祭祀を意義づける言説への視点を生じさせた。それは祭祀を創設することと、創設するものへの視点である。あるいは祭祀の制度論的な視点。まさに「鬼神はそれについて語る人の言説に住む」のである。「鬼神論」の射程は日本の近代国家の創設、近代日本の国家神道から靖国問題にまで及ぶ。「鬼神論」はこのようになお新たな課題を提起しつづけている。本書は近世日本思想史の相貌を一変させた子安思想史学の原点であり、日本の近代を考えようとする人の必読書である。 本 人文・思想・社会 哲学・思想 東洋思想

子安宣邦 白澤社 現代書館ニホン ナショナリズム ノ カイドク コヤス,ノブクニ 発行年月：2007年03月 ページ数：229p サイズ：単行本 ISBN：9784768479209 子安宣邦（コヤスノブクニ） 1933年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科（倫理学専攻）修了。大阪大学名誉教授。思想史・文化理論専攻（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 1　日本の固有性と他者の痕跡ー宣長における狂気と正気／2　「日本語」の理念とその創出ー宣長『古事記伝』の贈り物／3　祭祀国家日本の理念とその成立ー水戸学と危機の国家神学／4　国体論の文明論的解体ー福沢『文明論之概略』と国体論批判／5　道徳主義的国家とその批判ー福沢「智徳論」の解読／6　「日本民族」概念のアルケオロジーー「民族」・「日本民族」概念の成立／7　「民族国家」の倫理学的形成（その一）ー和辻倫理学をめぐって・倫理（エシックス）から倫理へ／8　「民族国家」の倫理学的形成（その二）ー和辻倫理学をめぐって・昭和日本の倫理学／9　哲学というナショナリズムー「種の論理」・国家のオントロジー／10　東洋民族協和と「国体」の変革ー橘樸「国体論序説」 本居宣長から橘樸まで日本を作る言説と日本が作る言説と子安思想史の方法的解読作業の新たな成果。 本 人文・思想・社会 哲学・思想 東洋思想