[2012]エクストラ ブリュット ブラン・ド・ブラン 750ml 白 泡 辛口 ブルーノ パイヤール
ブラン・ド・ブラン 2012年は、コート・ド・ブラン地区の中心部に位置する特級畑オジェとル・メニル・シュール・オジェで収穫されたシャ ルドネの一番搾り果汁だけを使用。ブドウの20%は使い古した小型のオーク樽で醸造しています。比類のない豊かな表現力を持た せるため、デゴルジュマン後18ヶ月の休息期間を含めて8年間セラー熟成させています。 ■テクニカル情報 品種:シャルドネ 100% ドザージュ:3g/L 畑:コート・ド・ブラン地区の特級畑オジェとル・メニル・ シュール・オジェ 熟成期間:計8年 澱抜き後の熟成:18 カ月 ■ラベル エチケットデザインは「力強さと優美さの巡り会い」というテーマで日本人アーティストの菅原健彦氏に委託さ れました。和紙を使った複雑な技巧を駆使した菅原氏の作品は、ランスのメゾン・ブルーノ・パイヤールに併設された「ヴィ ンテージ・ギャラリー」に展示される予定です。ブルーノ・パイヤールのエチケットデザインに日本人アーティストが起用されるのは、今回が初めてです。 ■2012年ヴィンテージ 厳しい気候条件を反映した濃厚なアロマを特徴とするヴィンテージです。2012年は、温暖な冬と共に幕を開けましたが、2 月になると天候が悪化し、気温が氷点下20℃にまで達する厳しい寒波が10日近く続きました。春も始まりは温暖で雨 も戻りますが、再び気温が低下し、遅霜がブドウ畑に甚大な被害をもたらしました。雨は時として雷や雹を伴う嵐に代わり、荒れた天候は 夏まで続き、開花期も寒冷な気候に見舞われました。8月は日照量も気温も高く、ブドウがバランス良く熟れました。前月までの累積雨量 は記録的なものとなりましたが、8月中は、水不足に陥る区画が出るほど厳しい干ばつに見舞われました。この年の収穫は、至ってスム ーズに進み、収穫期の終わりには待ちに待った雨に恵まれました。雹害により収穫量の比較的少ない年となりましたが、収穫されたブド ウの品質は素晴らしく、特にピノ・ノワールとシャルドネにとっては最高の当たり年となりました。ともすれば対極とも言える対照的な気候条件の繰り返しがこの年のワインを特徴づける要因と言えるでしょう。 ■コメント ≪外観≫:色調は輝きのある金色。きめ細やかで長く続く泡立ち。 ≪香り≫:最初はやや閉じ気味で、柑橘系果実やグレ ープフルーツのフレッシュな香りが少しずつ花開いてゆく。やがて有核果実や熟れたアプリコットの濃厚なアロマが発展し、蜂蜜や白い 花の濃厚な香りを胡椒やメントールの香りがシャープに引き締める。グラスの中で 2~3 分ほど経過すると、仄かなリコリスのニュアンスが焼いたトーストや砂糖漬けの果実を混ぜたフランジパーヌ(卵・牛乳・砂糖・小麦粉・アーモンドの粉末で作ったクリーム)の香りと共に表 れる。 ≪味わい≫:包み込むようなアタック。深みのある豊満でおよそ官能的とも思われる味わいを軽やかな泡沫が心地よく引き立てる。 先ほど鼻腔に感じられた果実の風味や仄かな塩味、ヒマラヤスギを思わせるスパイスの風味が口内に広がり、ワインが開いてゆくにつれ て力強くも優雅な味わいが美しく引き立つ。 ★ヴィノス 93 点:シャルドネが持つエネルギーとこのヴィンテージ特有の傑出したスタイルが見事に融合したブラン・ド・ブラン。大胆かつ リッチなテクスチャーを備え、最低限の熟成期間で美味しく味わえる。レモンコンフィ、アーモンド、洋ナシ、白い花、ペストリーの香りがグラスの中で軽快に香り立つ。 ≪飲み頃:2021-2032 年|2021 年 11 月掲載≫
13,200円