撤退学宣言 ホモ・サピエンスよ、その名に値するまであと一歩だ/堀田新五郎【1000円以上送料無料】
著者堀田新五郎(著)出版社晶文社発売日2024年02月ISBN9784794974068ページ数258Pキーワードてつたいがくせんげんほもさぴえんすよそのな テツタイガクセンゲンホモサピエンスヨソノナ ほつた しんごろう ホツタ シンゴロウ9784794974068内容紹介資本主義をさらに暴走させようとする加速主義の時代だからこそ、「ゲームの外側へと降り立つ手順」「世界外への離脱」を探求する撤退的知性が求められている。その鮮やかな実践。──内田樹行き過ぎた市場原理主義、環境破壊による地球温暖化、経済格差の拡大、出口の見えない戦争……多くの矛盾や暴力を生みつつも、疾走を続ける近代システム(民主主義+資本主義+テクノロジーの三位一体)。その先に待ち受けるカタストロフィーを回避するためには、撤退する知性が必要だ。人々の思考を「持続」へと方向づけるメカニズムを解明し、適切な局面で適切に撤退できることこそが知性であると説くマニフェスト。「近代の学問」と、仏道・茶道・華道などの「道」の知見を接合する、壮大な哲学的思索と問題提起の書。"いま考えるべきは、次の処方箋や、個々の処方箋が効かない理由ではない。「惰性」それ自体である。これまでのやり方を停止し、撤退すべき場面にもかかわらず、次の処方箋、次の処方箋へと人々を押し流す「惰性・慣性」のメカニズムを解明し、撤退の条件を探ること、これがいま知性に求められる課題ではなかろうか。カタストロフィー前の方向転換、これが「撤退学」の目標にほかならない。"(本書より)【目次】序■I部 撤退学宣言──ホモ・サピエンスよ、その名に値するまであと一歩だはじめに1章 撤退学宣言 問題編──近代システムとはなにか?1 近代システムとはなにか?2 システムの暴走と「近代の超克」3 「惰性・慣性の力」からは脱出不可能?4 【問題】2章 撤退学宣言 解決編──なぜ生物は3つ以上の眼を持たなかったのか?1 撤退の困難、あるいは生物が3つ以上の眼をもたないわけ2 人間の知的特性 3 【解答】3章 撤退学宣言 展望編──テクノロジーは加速し、人類は愚行を繰り返す1 テクノロジーは加速し、人類は愚行を繰り返す─よって主権者の顕現?2 世界の彼方、存在の側へ──鬼退治3 【展望1】 宗教と政治との新たな連関4 【展望2】 学と道との新たな連関■II部 補論 撤退の知性──イエスとソクラテスから4章 補論1 イエス論──奇天烈の倫理イエス論1 倫理とイエスイエス論2 政治と文学、あるいはマキァヴェッリとイエス5章 補論2 知性と反知性──ソクラテスを起点に1 はじめに2 知性の祖型:ソクラテスの無敵3 反知性の典型:反ユダヤ主義者4 問題提起:知性は自らを維持したまま、propertyの不条理な肯定が可能か?5 回答:決断主義を超えて 完全性の反復おわりに※本データはこの商品が発売された時点の情報です。目次1部 撤退学宣言—ホモ・サピエンスよ、その名に値するまであと一歩だ(撤退学宣言 問題編—近代システムとはなにか?/撤退学宣言 解決編—なぜ生物は3つ以上の眼を持たなかったのか?/撤退学宣言 展望編—テクノロジーは加速し、人類は愚行を繰り返す)/2部 補論 撤退の知性(補論1 イエス論—奇天烈の倫理/補論2 知性と反知性—ソクラテスを起点に)
1,980円