シャサーニュ モンラッシェ 1er レ モルジョ ブラン [2013] 750ml【シャントレーヴ】(旧シャントリーヴ)/フランスワイン/白ワイン/ブルゴーニュワイン/栗山朋子さん/日本人
広いモルジョの中でも正真正銘リュー・ディ(区画名)・モルジョ。k12年の生産量はわずか1樽! フローラルな清々しさに、グレープフルーツ、花梨などの柑橘類。加えて、白桃や洋梨など果肉の厚い果実味。 豊かさと同時にバランスのとれた酸とミネラルがボディを引き締める。ブルゴーニュ初のなでしこ醸造家が信頼のパートナーと興したマイクロネゴス《シャントレーヴ(旧シャントリーヴ)》 シャントレーヴは日本人女性醸造家の栗山朋子さんと、そのパートナーであるギヨーム・ボットのふたりが、2010年ヴィンテージにスタートさせた、サヴィニー・レ・ボーヌを本拠地とするネゴシアン。 栗山さんはガイゼンハイム大学で醸造学を学び、2011年までラインガウにあるアルテンキルヒ醸造所で4年間リースリングとシュペートブルグンダーの栽培と醸造を手がけ、醸造責任者まで務めていた才媛。 ボット氏はピュリニー・モンラッシェのエティエンヌ・ソゼで働いた後、02年からはサヴィニーのドメーヌ・シモン・ビーズに請われて移籍。当主パトリック・ビーズの右腕として今も活躍している。 二人の醸造スタイル、そして何よりもワインの嗜好が似ていることから意気投合し、2006年からアイデアをあたため、2010年のヴィンテージとともに実現。 ふたりのメゾンはいわゆるネゴシアンといっても、ブドウや果汁の段階からワインを仕上げるネゴシアン・ヴィニフィカトゥール。 原料の供給元にも足繁く通い、自分たちの目が完璧に行き届く範囲に規模を留める、オートクチュールな造りが特徴。 原料購入のポイントはまず畑まで出向き、その仕事ぶりを見ること。価格的に15〜20%ものプライムのつくビオの畑を優先して回っているという。 基本的にピノノワールの場合は原料である葡萄を、シャルドネの場合は葡萄または圧搾直後のジュースを買い付け自分達の手で醸造。 醸造を自ら手がけることで、テロワールに寄り添いつつ思想と個性を反映させたシグネチャーワインを造る。 初ヴィンテージの2010年ブルゴーニュ・ピノ・ノワールは、早くも英国の著名ワインジャーナリスト、ジャンシス・ロビンソン女史の目にとまり、彼女のウェブサイトで「今週のワイン」に取り上げたほど。 この生まれたばかりの造り手に、世界が注目し始めている。 2011年まではポマールに借りていたスペースでワインを造っていたが、2012年以降、サヴィニーに完成した新たな施設で醸造。 同じく2012年にはビオで栽培する知りあいの栽培農家からヴォルネイとポマールのブドウを分けてもらい、その出来具合がケタ違いの素晴らしさらしい。 年を追うごとにふたりの目指す方向性が定まり、ワインの完成度を上げているのがなんとも頼もしい。 日本人女性の細やかなセンスと銘醸蔵で研鑽を積んだパートナーのサポート、そして約束の土地であるブルゴーニュが紡ぎ出す、洗練されたワインたち。 無限のポテンシャルを秘めたこのニュースターから目を離すことができない。 ワインのラベルは二人の手と手を合わせたデザイン。
9,014円