松下眞一:カンツォーナ・ダ・ソナーレ第1番、『星達の息吹き』 、他
曲目・内容 1.カンツォーナ・ダ・ソナーレ第1番 (1960)[初演]2.ゲシュタルト17 (1970)3.ピアノ四重奏のための『結晶』 (1968)[初演]4.管弦楽のための『星達の息吹き』 (1971)5.ピアノのためのスペクトル第4番 (1971)[初演]解説:芝池陽子(楽曲解説)、諸石幸生(演奏論等) 《NHK「現代の音楽」アーカイブシリーズ》は、戦後の日本音楽シーンを代表する邦人作曲家に焦点をあてたCDシリーズです。収録音源は全て、NHKラジオ番組「現代の音楽」で過去放送された番組のマスターテープから編集・リマスタリングを行い、マスターの再現性においてきわめて評価の高いHQCD(Hi Quality CD)でリリースします。NHKの協力の元、希少価値の極めて高い録音のアーカイブ化を実現しました。代表作の初演や未発売作品のライブ録音を中心に収録。日本人の創りだした音楽が、作曲当時の時代の空気とともに今ここに甦ります。 ◆NHKラジオ番組「現代の音楽」について 戦後間もない1947年のラジオ番組「日本の音楽」などを前身として、1957年より日本の現代音楽の有り様を今日まで伝えている番組。(現在の放送時間は、毎週日曜18:00-18:50。)柴田南雄、上浪渡、白石美雪、西村朗などが歴代の解説を務め、2009年からは猿谷紀郎が担当。邦人作曲家から海外の著名な作曲家まで、音楽祭や作曲賞本選会などのライブ録音を中心に放送。 アーティスト(演奏・出演) カンツォーナ・ダ・ソナーレ第1番竹前聡子(ピアノ) 山口浩一 佐藤英彦 熊谷弘(打楽器) 若杉弘 指揮ゲシュタルト17伊藤清 関根五郎 牧野守英(トロンボーン) ウルズラ・ホリガー(ハープ) 本荘玲子(ピアノ、オルガン) 山口保宣 有賀誠門 百瀬和紀(打楽器) 山岡重信 指揮ピアノ四重奏のための『結晶』三宅榛名(ピアノ) 林瑤子(ヴァイオリン) 瀬尾麗(ヴィオラ) 岩本忠生(チェロ)管弦楽のための『星達の息吹き』読売日本交響楽団 山岡重信 指揮ピアノのためのスペクトル第4番平尾はるな(ピアノ) レコーディング カンツォーナ・ダ・ソナーレ第1番 1960年9月12日 朝日講堂[モノラル] (第1回東京現代音楽祭) ゲシュタルト17 1970年2月6日 東京文化会館[ステレオ] (第4回日独現代音楽祭) ピアノ四重奏のための『結晶』 1967年7月8日 朝日講堂[モノラル] (日独現代音楽演奏会) 管弦楽のための『星達の息吹き』 1970年2月13日 虎の門ホール[ステレオ] (現代の音楽展'70) ピアノのためのスペクトル第4番 1972年2月28日 東京文化会館 (第6回日独現代音楽祭) その他の仕様など 仕様HQCD (Hi Quality CD)商品番号:NYNG-006 松下眞一(1922-1990):カンツォーナ/ダ・ソナーレ 第1番『星達の息吹き』 他 [NHK「現代の音楽」アーカイブシリーズ] MATSUSHITA, S.: Canzona da Sonare No. 1 / Gestalt 17 / Kristalle / Astrale atem / Spectre No. 4 (Hiroshi Wakasagi, Shigenobu, Yamaoka) HQCD ■室内楽 ■現代音楽 発売日:2011年10月05日 NMLアルバム番号:NYNG-006 1) NAXOS[ナクソス・ジャパン] 作曲家でもあり、日本有数の数学者でもある松下眞一の作品集です。初期の作品は、ブーレーズを始めとしたヨーロッパの前衛音楽の影響を強く受け、セリー形式や電子音楽を積極的に取り入れ、自らの語法を確立しました。この時期に書かれた『カンツォーナ・ダ・ソナーレ第1番』は、聴きようによってはフリー・ジャズ(?)とも思えるほどの即興性が感じられる興味深いものです。1965年に客員教授としてハンブルクに渡欧(数学の分野で)、滞在先でシュトックハウゼン、ペンデレツキ、ノーノら著名な作曲家たちとも交流し、サットマリーやイヴォンヌ・ロリオら演奏家たちも彼の作品を取り上げるなど、作曲家としても実り多き日を過ごしました。1970年代の後半から、作風はロマン派的なものへと回帰していくことを考えると、この当時の作品が最も前衛的であり、また様々な試みがなされたものと言えるのかもしれません。 作曲家検索リンク(このタイトルに収録されている作曲家) 松下 眞一
2,200円